国指定重要文化財

ページ番号1003309  更新日 令和4年12月7日

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嘉禄三年紀梵鐘(かろくさんねんきぼんしょう)

  • 成立年代:嘉禄3年(1227年)
  • 所在地:星谷寺
  • 指定年月日:昭和42年6月15日

嘉禄3年(1227年)は、鎌倉時代初期に当たり、この鐘は全国現存の梵鐘の中で50番目、関東以北では2番目に古いものとされています。さらに、鐘をつく際の撞座(つきざ・しょうざ)が1箇所であることから、江戸時代より「奇鐘」として有名でした。

銘文中の人名は全てが判明しているわけではありませんが、「源朝臣信綱」は、琵琶湖のほとりに居を構え活躍した佐々木信綱(ささき のぶつな)であるとされています。
信綱の祖父や父は一族の長として源氏に従っていたので、平家が天下を掌握すると一族は近江国(おうみのくに)(現在の滋賀県)の所領を奪われ、縁故のある奥州(おうしゅう)に向かう途中で相模国(神奈川県)の中央部に勢力を持った渋谷重国(しぶや しげくに)と親交を持ち、約20年にわたり相模国に在住したと伝えられています。

写真:嘉禄三年紀梵鐘

写真:嘉禄三年紀梵鐘の銘文
梵鐘銘文

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