腎臓を守る生活習慣

ページ番号1002691  更新日 令和5年6月9日

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市では、平成25年度から「慢性腎臓病(CKD)」の予防に取り組んでいます。
慢性腎臓病(CKD)は、腎臓そのものに原因があるもの(原発性)と生活習慣病など他の病気の影響で起こるもの(続発性)があります。近年は続発性のものが増えており、糖尿病や高血圧などの生活習慣病の悪化により発症し、進行して透析療法を受ける人が増加しています。
また、腎機能の低下が脳卒中、心筋梗塞などの発症・進行の危険を高めると考えられています。

腎臓のはたらき

画像:腎臓のはたらき

腎臓は塩分の調節・老廃物の排出や血圧の調節、血液の生成促進などをしています。

  1. 塩分の調節・老廃物の排出
  2. 血圧の調節
  3. 血液の生成促進
  • 蛋白質はろ過されない
  • クレアチニンはほとんど尿中に排出される

慢性腎臓病(CKD)とは

慢性腎臓病(CKD)は慢性的に経過する腎臓の病気の総称で、以下の1または2のどちらかが3カ月以上持続した状態で、成人の約8人に1人がCKDと推定されます。

  1. たんぱく尿など、腎臓の障害が疑われる
  2. 腎機能(GFR)が60ml/分/1.73㎡未満に低下している

慢性腎臓病(CKD)は、糸球体ろ過量(GFR)により、病期(ステージ)が分類されます。GFRは血清クレアチニン値に基づくGFR推算式により推算もできます(eGFR)。CKDの重症度分類については巻末の【参考】CKDの重症度分類を参照してください。

たばこと腎臓

画像:たばこと腎臓 禁煙しましょう

たばこを吸う人は吸わない人に比べ、慢性腎臓病(CKD)になりやすさは2倍以上になりますので禁煙しましょう。禁煙を希望される方の個別相談を行っています。
ご希望の方は健康医療課へお申し込みください。

  • 電話番号:046-252-7995
  • ファクス番号:046-255-3550

腎臓をいたわるポイント

CKDを予防するためには、肥満(特に内臓脂肪過多)を解消し、高血圧や高血糖、脂質異常などがある方は改善に取り組みます。適度な運動とバランスのよい食事、そして特に重要なのが減塩です。
また、適切な水分摂取や必要な薬以外は飲まない、使わないことも大切です。サプリメントも手軽に手に入りますが、本当に必要か考えてみましょう。
アルコールを飲む際は適量を心掛け、休肝日を設けましょう。

画像:腎臓をいたわるポイント

  • 肥満を解消する、高血圧・高血糖・脂質異常症を管理する:適度な運動を
  • 減塩は重要
  • 禁煙
  • 適切な水分摂取
  • 排尿を我慢しない
  • 必要な以外は飲まない、使わない
  • サプリメントは必要か再検討
  • アルコールは適度に

腎臓をいたわる食生活

腎臓にとって食事は薬と同じくらい大切です。特に減塩は重要です。
目標食塩量1日3~6グラム以下を目指しますので、食塩が含まれる食品は食べる量に注意が必要です。例えば、お味噌汁1杯では1.2グラム、食パン(8枚切)では0.6グラム、ラーメン(汁含む)では約7グラムの塩分が含まれています。

食塩が含まれている食品とは

画像:食塩が含まれている食品

  1. 食品自体にナトリウムがもともと含まれている
    ※食塩は科学的には「塩化ナトリウム」といい、体内に入ると「塩素」と「ナトリウム」に分かれます。
  2. 食卓塩などの塩やしょうゆ、みそ、ソースなどの調味料
  3. ちくわなどの魚肉練り製品、ハム、漬物、インスタント食品などの加工食品

すぐに実践できる!減塩ポイント

調味料編

まずは使い方を見直しましょう

  • 麺類の汁は残し、1週間に1〜2回ぐらいまでにする
  • 「減塩しょうゆ」や「減塩みそ」を利用する
    ※通常のものより食塩量を2分の1~3分の1減らすことができます。
    ※ポン酢を使用するとしょうゆの約60パーセントの食塩量になります(「うすくちしょうゆ」は「濃い口しょうゆ」より塩分が多いので注意)。
  • 食卓には食塩を含む調味料は置かず、こしょうやからしなど香辛料にする
  • 調味料は「かける」より「つける」

食べ方編

  • 天然素材からしっかりとっただしを使う
  • みその使用量を減らす
    食塩量を減らす原則、おすすめの量は、だし汁150ccに対して小さじ1杯(6グラム)が目安です。
  • 具を沢山入れて汁の量を少なくする

おいしい減塩メニューの紹介

写真:献立 減塩メニュー

レシピは下記添付ファイルからダウンロードできます。

【参考】CKDの重症度分類

病期(ステージ)

数値の説明

進行度による分類GFR(ml/分/1.73㎡)

G1

正常または高値

90以上

G2

正常または軽度低下

60~89

G3a

軽度~中等度低下

45~59

G3b

中等度~高度低下

30~44

G4

高度低下

15~29

G5

末期腎不全

15未満

(日本腎臓病学会編CKD診療ガイド引用)

G1〜G3ステージでは自覚症状がほとんどありません。しかし、検査により発見が可能なため、年に一度は健康診断を受けることをおすすめします。疲労感、むくみなど症状が現れたときは、病気がかなり進行している可能性があります。
G5ステージでは腎機能が高度に低下または慢性腎不全の状態であり、人工透析を要することが多くなります。

厚生労働省ホームページ(腎疾患対策)

このページに関するお問い合わせ

健康医療課 保健予防係
〒252-8566 座間市緑ケ丘一丁目1番1号
電話番号:046-252-7995 ファクス番号:046-255-3550
お問い合わせは専用フォームをご利用ください。