令和5年度公共下水道事業会計決算概要
令和6年8月に開催された座間市議会第3回定例会において、令和5年度公共下水道事業会計の決算が認定されました。ここでは決算の内容を、経営活動に関する収支である「収益的収支」と下水道施設の整備拡充に係る収支である「資本的収支」の二つに分けてお知らせします。
収益的収支の決算
収益の合計は、26億5,317万円。内訳は、営業収益(下水道料金など)が全体の74.1パーセントを占め、次いで営業外収益(他会計補助金など)、特別利益となっています。この収益を前年度と比較すると、8,369万円、3.1パーセントの減少となっています。これは、営業外収益の他会計補助金の減少などによるものです。
費用の合計は、23億2,764万円。内訳は、減価償却費が最も多く60.5パーセントを占め、次いで流域下水道負担金、支払利息、委託料、人件費などとなっています。この費用を前年度と比較すると、7,928万円、3.3パーセントの減少となっています。これは、営業費用の流域下水道負担金の減少などによるものです。
公共下水道事業の本来の営業活動の結果を表す営業損益は、前年度より損失額が4,336万円減少し、1億9,722万円の営業損失となりました。営業外収益および費用を加えた経常損益は、前年度より利益が441万円減少し、3億2,551万円の経常利益となりました。最終的な当年度純利益は3億2,553万円で、前年度より441万円、1.3パーセントの減少となりました。
資本的収支の決算
収入の合計は、1億5,016万円。内訳は、企業債が68.1パーセントを占め、次いで負担金、補助金などとなっています。前年度と比較すると、1億1,625万円、43.6パーセントの減少となっています。これは、企業債の減少などによるものです。
支出の合計は、13億8,203万円。内訳は、企業債償還金(借入金の元金償還額)が86.5パーセントを占め、次いで施設建設費(下水道管の布設など施設整備に要する費用)、流域下水道建設費となっています。前年度と比較すると8,942万円、6.1パーセントの減少となっています。これは、企業債償還金の減少などによるものです。資本的収入額が資本的支出額に対して不足する額12億3,187万円は、損益勘定留保資金などで補填しました。
損益計算書および貸借対照表
企業会計の経営成績や財政状態を示す、損益計算書および貸借対照表は下表の通りです。
表1 損益計算書(費用)
- 営業費用
- 21億6,183万円
- 営業外費用
- 1億6,581万円
- 特別損失
- 0万円
- 当期純利益
- 3億2,553万円
- 合計
- 26億5,317万円
表1 損益計算書(収益)
- 営業収益
- 19億6,461万円
- 営業外収益
- 6億8,853万円
- 特別利益
- 3万円
- 合計
- 26億5,317万円
表2 貸借対照表(資産の部)
-
固定資産
- 352億6,475万円
- 流動資産
- 6億1,506万円
- 合計
-
358億7,981万円
表2 貸借対照表(負債・資本の部)
- 固定負債
- 86億4,521万円
- 流動負債
- 13億7,147万円
- 繰延収益
- 131億1,343万円
- 資本金
- 113億8,717万円
- 剰余金
- 13億6,253万円
- 合計
- 358億7,981万円
添付ファイル
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