ヒトパピローマウイルス(HPV)感染症(子宮頸がん)予防接種

ページ番号1002673  更新日 令和6年4月24日

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ヒトパピローマウイルス(HPV)感染症とは

ヒトパピローマウイルス(HPV)は、性的接触のある女性であれば50%以上が生涯で一度は感染するとされている一般的なウイルスです。感染する部位によって、子宮頸がんを始め、肛門がん、膣がんなどのがんや尖圭コンジローマ等多くの病気の発生に関わっています。
子宮頸がんは、子宮の出口に近い部分にできるがんで、若い世代が発症する女性のがんのうち多くの割合を占めます。日本では毎年、1万人以上の女性がかかる病気で、毎年、3000人近くの女性が亡くなっています。
HPVワクチンは、子宮頸がんの原因であるHPVの感染を予防するワクチンです。

HPVワクチン定期予防接種の積極的勧奨再開について

HPVワクチンは、ワクチンとの因果関係を否定できない副反応が報告されたことから、積極的な勧奨が差し控えられていましたが、厚生労働省の厚生科学審議会において、安全性について特段の懸念が認められないことが確認され、接種による有効性が副反応のリスクを明らかに上回ると認められたため、令和4年4月1日から積極的な接種勧奨の再開が決定されました。

接種を受ける前には、注意事項などが掲載された厚生労働省が発出しているリーフレットを必ずお読みください。
また、不安や疑問点については接種医にご相談いただき、ワクチンの効果とリスクについて十分にご理解ただいたうえで、接種について御検討ください。

対象年齢

小学6年生~高校1年生に相当する年齢の女子

接種の方法

  • 接種場所:契約医療機関(添付ファイル「令和6年度HPV(子宮頸がん)予防接種指定医療機関」参照)
    予防接種を受けようとするときは医療機関にあらかじめ電話等で予約し、接種日時を確認してください。
  • 持参するもの:母子健康手帳、健康保険証 ※予診票は契約医療機関にあります。
  • 保護者の同伴について:中学生の場合、必ず保護者同伴とします。また、被接種者が16歳未満の場合は保護者自署の同意が必要です。

HPVワクチンの種類

シルガード9(9価ワクチン)

1回目接種時点で15歳未満の場合は接種回数は2回です。15歳以上の場合は接種回数は3回です。
※令和5年4月1日から、シルガード9(9価ワクチン)のHPVワクチンも公費(無料)で接種できるようになりました。

画像:シルガード接種方法
※1 1回目と2回目の接種は、少なくとも5か月以上あけます。5か月未満である場合、3回目の接種が必要になります。
※2・3 2回目と3回目の接種がそれぞれ1回目の2か月後と6か月後にできない場合、2回目は1回目から1か月以上(※2)、3回目は2回目から3か月以上(※3)あけます。

サーバリックス(2価ワクチン)、ガーダシル(4価ワクチン)

どの年代でも3回の接種が必要です。

画像:ガーダシルとサーバリックスの接種期間
※1・2 2回目と3回目の接種がそれぞれ1回目の2か月後と6か月後にできない場合、2回目は1回目から1か月以上(※1)、3回目は2回目から3か月以上(※2)あけます。
※3・4 2回目と3回目の接種がそれぞれ1回目の1か月後と6か月後にできない場合、2回目は1回目から1か月以上(※3)、3回目は1回目から5か月以上、2回目から2か月半以上(※4)あけます。

HPVワクチンの効果

サーバリックスおよびガーダシルは、子宮頸がんをおこしやすい型であるHPV16型と18型の感染を防ぐことができ、子宮頸がんの原因の50~70%を防ぎます。
シルガード9は、そのほかに5種類のHPVの感染も防ぐため、子宮頸がんの原因の80~90%を防ぎます。
また、公費で受けられるHPVワクチンの接種により、感染予防効果を示す抗体は少なくとも12年維持される可能性があることが、これまでの研究でわかっています。

HPVワクチンのリスク

HPVワクチン接種後には、接種部位の痛みや腫れ、赤みなどが起こることがあります。
まれですが、重い症状(重いアレルギー症状、神経系の症状)が起こることがあります。
効果およびリスクについての詳細は添付のパンフレットをお読みください。

キャッチアップ接種

積極的勧奨が差し控えられていたことにより、平成9年度から平成18年度生まれの女性の中に、通常のHPVワクチンの定期接種の対象年齢(小学校6年から高校1年相当)の間に接種を逃した方がいます。まだ接種を受けていない方に、あらためて、公費(無料)によるHPVワクチンの接種の機会を提供しています。

接種期間:令和4年4月1日から令和7年3月31日までの3年間
対象者(令和6年度):平成9年度から平成19年度生まれまでの女性
※接種期間内に接種が終了しない場合、接種費用は自己負担となります。公費の補助がない場合の接種費用は、サーバリックスおよびガーダシルでは3回接種で約4~5万円、シルガードでは3回接種で約8~10万円、2回接種で5~7万円です。
接種終了まで6カ月程度かかりますので早めに接種を開始してください。


すでに3回接種が済んでいる方は対象外ですので、まずは母子手帳等で接種履歴をご確認ください。

子宮頸がん検診

HPVワクチンは子宮頸がんに罹患する確率を大きく低減させることができますが、完全に防ぐことはできません。
20歳になったら、子宮頸がんを早期発見するため、子宮頸がん検診を定期的に受けることが重要です。
ワクチンを接種していても、していなくても、20歳になったら必ず、定期的に子宮頸がん検診を受けてください。

男性への接種(任意接種)

HPV感染症は子宮頸がんなどの女性特有のがんだけでなく肛門がんや陰茎がん、中喉頭がんの原因ともなります。
また、HPV感染症は性交渉により男女間で感染を繰り返すため、男性もHPVワクチンを接種することで感染の広がりを抑えることができます。
男性もHPVワクチンを接種することで自分の命を守り、自分が感染源となることを防ぐことができます。
現在、男性に接種できるワクチンはガーダシルのみです。
男性への接種は、個人の希望で接種できる「任意接種」となります。費用は全額自己負担となりますので、実際の費用は接種を受ける医療機関へ直接お問い合わせください。

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このページに関するお問い合わせ

こども家庭課 こども保健係
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