有機フッ素化合物への市上下水道局の対応
2022年4月22日登録
PFOSおよびPFOAと水質基準
有機フッ素化合物であるペルフルオロオクタンスルホン酸(以下、「PFOS」という)とペルフルオロオクタン酸(以下、「PFOA」という)の厚生労働省における水質基準での位置付けは、従来は「要検討項目」でしたが、令和2年4月1日から「水質管理目標設定項目」(厚生労働省ホームページ)(外部リンク)とされ、PFOSとPFOAの合算で、1リットル当たり50ナノグラムの暫定目標値が設定されています。
市の取り組み
令和2年度に実施した定例の水質検査(1回/年)において、第3水源で水質管理目標設定項目であるPFOSおよびPFOAの合算値が、暫定目標値を超えていることが確認されました。
このことから、上下水道局では、水運用の中で他の水源と混合することにより、配水場出口および管末給水栓で暫定目標値を下回るよう管理をしています。
また、令和3年度からは、原水、配水場出口、管末給水栓(蛇口)において、定例の検査回数を下記の通り水質検査を強化しPFOSおよびPFOAを監視することとしました。
- 第1・2配水場の浄水系統 6カ月に1回の検査
- 第3水源および第3水源を主水源としている相模が丘配水場系統 3カ月に1回
暫定目標値の超過
令和3年10月に実施した水質検査において、第3水源と第3水源を主水源としている相模が丘配水場の出口において、暫定目標値を超える数値が確認されたため(下表参照)、現在、第3水源は一時的に取水を停止して経過を観察しています。その代替水源として神奈川県営水道からの受水を増量する措置を取っています。
浄水場名 | 相模が丘配水場 | |||
採水場所 | 原水 | 浄水 相模が丘配水場出口 |
管末給水栓(蛇口) | |
採水月 | 第3水源 | 深井戸7号 | ||
令和3年7月 | 22ng/L | - | 19ng/L | 6ng/L |
令和3年10月 | 100ng/L | 47ng/L | 70ng/L | 36ng/L |
令和3年11月 | 95ng/L | 37ng/L | 13ng/L | 11ng/L |
令和4年1月 | 72ng/L | - | 10ng/L | 11ng/L |
令和4年4月 | 78ng/L | 43ng/L | 20ng/L | 11ng/L |
今後の取り組み
上下水道局では、安全で安心な水道水を市民の皆さんへ供給するため、引き続き関係機関と連携するとともに、水質検査の強化などにより水質管理に万全を期していきます。
ご理解とご協力をお願いします。
PFOSおよびPFOAなどに関する情報
国や県などで紹介されているPFOSおよびPFOAの情報です。
- 有機フッ素化合物(PFOS・PFOA)について(神奈川県ホームページ)(外部リンク)
- 有機フッ素化合物に関するQ&A(神奈川県ホームページ)(外部リンク)
- 水道水質基準について(厚生労働省)(外部リンク)
- 水道水中の有機フッ素化合物に関する各国の目標値等(東京都水道局ホームページ)(PDF文書)